2012年3月26日月曜日

最終的に竹島=独 島は条約に一言も明記されなかった理由は?

最近、以下のようなプロパガンダ的なコピペを竹島関連の随所によく見ることがあります。
以下、引用
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/korea/1331219180/64

●半月城教授の最新見解
一方、隠岐の島町の「ふるさと教育副教材」もサンフランシスコ平和条約に ついて誤解しているようである。同条約の草案過程で竹島=独島はたしかに 一時は日本領とされた。すなわち、1949年12月29日のアメリカ案で竹島=独 島は北海道近辺のハボマイ・シコタンとならんで日本領とされた。しかし、翌 年8月7日のアメリカ案以降ではそれらの記述が削除され、最終的に竹島=独 島は条約に一言も明記されなかった。そのため、前号に書いたように外務省条 約局で竹島=独島問題を担当した川上健三は、同島の帰属は平和条約では定ま らなかったと理解したのである。島根県や隠岐の島町などの竹島は日本の領 土に含まれるとされ」たとする見解は勝手な思い込みであろう。


そもそも、サンフランシスコ平和条約は、日本が放棄する領土のみを記載する条約です。

https://sites.google.com/site/takeshimaliancourt/Home/process-of-peace-treaty-and-daft-communication
http://en.wikisource.org/wiki/Draft_Treaty_of_Peace_With_Japan#Memorandum_by_Mr._Robert_A._Fearey_of_the_Office_of_Northeast_Asian_Affairs_on_December_29.2C_1949

翌 年8月7日のアメリカ案以降ではそれらの記述が削除され、

との説明は、また、論点をごまかすための詐欺的な記述です。
そもそも1949年12月29日のアメリカ案 以前は、
日本が保持する領土と、日本が放棄する領土、両方が記載されました。

しかし、これが翌年8/7のアメリカ案以降は、
「日本が放棄する領土のみを記述する」と片方のみの方式に変更されました。

このことは、最終草案を練る過程においては1951.05.03日の英米会議での記録から確認が取れます
https://sites.google.com/site/takeshimaliancourt/Home/process-of-peace-treaty-and-daft-communication

つまり、記載方式が違うのです。この記載方式が違うことを告げずに、竹島が「日本が保持する領土に記載されなかった」ように論点をごまかし、摩り替え印象操作を図るという、いつもの半月城のペテンがここで見ることができます。

そして、日本が放棄する領土を書く方式の草案ならびに最終的な条約に、日本が放棄する領土に「竹島」が記載されなかったことは、
日本が放棄する領土に竹島が含まれなかったことを意味します。

かりに、竹島を「日本が放棄する領土」に含めない場合、そう条約に記載しなければいけないことは、
Boggsが指摘しています。 その指摘にも関わらず、アメリカは竹島を日本が放棄する領土に含めませんでした。

Oppekepe 氏投稿: http://www.kjclub.com/jp/exchange/theme/read.php?uid=9955&fid=9955&thread=1000000&idx=1&page=1&tname=exc_board_11&number=6874DATE: July 16、 1951

If it is decided to give them to Korea、 it would be necessary only to add "and Liancourt Rocks" the end of Art. 2、 par. (a)


そして、韓国が竹島を侵略して問題化した後では
1952.11.05.Confidential Security Information about Liancourt Rocks

Letter from Office of Northeast Asian Affairs To E. Allan Lightner American Embassy, Pusan Korea
by Kenneth T. Young, Jr. の書簡等からも確認が取れます。
https://sites.google.com/site/takeshimaliancourt/Home/reconfirm_takeshima_japan_territory

これらは、日本が放棄する領土に竹島が含まれなかったことを意味します。

このことから、この半月城通信からのコピペと思われる内容もずさんな内容に過ぎません。